チャオ、チャオっと聞いちゃお! “Piao / Vicki Zhao(趙薇)”at 2005 05/08 14:12
 
冒頭から若年層には分らないオヤジ・ギャグですいません。元ネタは分らなくても、「小林サッカー」のソバカス娘、「クローサー(夕陽天使)」のヤンチャな妹といえば、ピンと来る人もいるのではないでしょうか?悪戯っぽい眼差しで実年齢よりも若く見えるヴィッキー・チャオこと、趙薇(チャオ・ウェイ)も、ほぼ4年振りとなった新譜では、しっとりしたイイ女になっていました。
1990年代後半、中国はもとより、香港、台湾、東南アジア諸国で「小燕子」の愛称で人気を博したヴィッキー・チャオは、1999年にニックネームをそのままタイトルにしたアルバムで歌手デビューも果たしましたが、2001年のベスト盤「最後一次分手」を最後に歌手業から遠ざかっていました。その頃、私はかなり無鉄砲に中華ポップスのCDを買い捲っていて、ご多分に漏れず、このベスト盤も買っておりました。
言い訳がましく聞こえるかもしれませんが、英米モノとかと違って、アジアもののCDはなかなか試聴できないために、どうしてもジャケ買いになってしまいます。あの眼差しに思わず買ってしまったわけです。当時はまだありふれたアイドル・ポップス路線だったので、過去のCDまで買う気にはなれませんでしたが、本人も歌手には向いていないと思ったのでしょうか?
女優として一定のステイタスを築いたからなのでしょうか?レコード会社を移籍して、台湾・中国のみならず、シンガポールやマレーシアなどのサウンド・クリエーターまでも起用して、まさかの音楽活動再開。かつてのアイドル路線は影を潜め、ジャケットのイメージ通りの大人の女性に相応しい楽曲群で構成されています。清楚で飾り気のない歌声は、松たか子風といえば察しが付くことでしょう。
それにしても、この曲順にはどういう意図があるのでしょうか?冒頭から静かな曲が3曲続き、フェイ・ウォンお抱えのギタリストの書き下ろしによる4曲目で少し華やかになり、5曲目でいきなり重低音のデジタル・ビートから始まる賑やかな曲に一転するという展開です。前振りが長すぎて、どうしても地味な印象を受けてしまいます。
後半はアップテンポとバラードが交互に出てきて、下手をすると単調な印象を与えかねないところですが、アップテンポな曲がそれぞれの個性をシッカリ主張しているおかげで退屈しません。とはいっても、ヴィッキーの丁寧で真っ直ぐな歌唱を生かすために、地味めな楽曲が揃ってしまったというのが、全体的な印象ということになるでしょう。こういう一面があるのなら、「クローサー」でカレン・モクが歌っていた「クロス・トゥ・ユー」も、ヴィッキーに歌わせれば良かったように思えてきます。
さて、本作は昨年暮れのリリースでしたが、YesAsiaで当初からCCCDであることが明示されていたため、しばらくは指を咥えて見ているしかありませんでした。ところが、別件でHMVのサイトをあちこち覗いていたら、怪しげな国内盤をみつけました。実際には輸入盤に日本語の「帯」を付けただけの代物ですが、こちらはCCCDではありませんでした。さらにジャケット違いのVCD付きまでありました。どうやらこの怪しげな国内盤はいわゆる「大陸盤」のようです。かくして早くもHMVで二度目の御買い物と相成りました。
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